読書の記録Vol.2  
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『巡礼者たち』 エリザベス・ギルバート
2011年1月読了(新潮クレスト・ブックス/岩本正恵訳) 

★★★★★

 短編集。プッシュカート賞/『パリス・レビュー』新人賞受賞作

今、最初の作品『巡礼者たち』を読み終えたばかりだけど
久しぶりに読書に浸れた。

実はこの本のカバー装画を担当されている
イラストレーターの松尾たいこさんが大好きで
松尾さんのHPのブックカバーギャラリーで見つけた1冊。

今回表紙に誘われて思わず踏み入れた
エリザベス・ギルバートの世界でしたが
ましてまだ一篇目しか読んでいませんが
大好きな作家さんになりそうです!

人生のひとこま、
決して忘れられない僅かな瞬間の中に流れる
透明感のある意識。
作者は決して多くを語らずして
シンプルに丁寧に描写していく。
久々に物語の中で迷子になった。
いや・・読み終えても作品の中から出たくない感じになる!!


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三分の二・・・くらいまできたかな。
前回読んだ「食べて、祈って・・」も良かったけれど
この短編集の方が断然好き☆

今のところ・・

人は皆、人生の旅人。
カウボーイ・ブーツを履いて牧場に現れた少女と
牧場主の息子との秘めやかな現実逃避「巡礼者たち」

teenの真ん中15歳。
まだまだ知らないことや気付かないことがいっぱいあるけれど
彼を想う親・友人・恋人の心の中の言葉に触れた時
思わず泣けてしまうかも・・な「デニー・ブラウン(一五歳)の知らなかったこと」

ブルーベル、デイジー、エミリー、アイリス、バイオレット・・。
花の名前と女の子の名前しか思い出さない年老いた大叔母。
そんな彼女を介護しながら暮らす青年が描いた絵に纏わる物語を
孫の視線から丁寧に描写した
「花の名前と女の子の名前」

「あのばかな子たちを捕まえろ」も良かったナ☆

どの作品も特にラストが大好き。
静かで・・どこかに寂寥感が沈んでいて
短編ならではの余韻が絶妙。



17:28 エリザベス・ギルバート -