読書の記録Vol.2  
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『ティンブクトゥ』ポール・オースター

2010年6月17日読了(新潮社/柴田元幸 訳)

★★★★★


初めてのポール・オースター。
 迷いなく、スキになった。
 どんどん読んでみたい☆

旅する詩人ウィリーと寄り添う犬のミスター・ボーンズ。
 ミスター・ボーンズは人間の言葉がわかる犬。
 この二人の行きつく場所は・・・。
 


 犬目線で書かれたこの作品。
 ミスター・ボーンズの瞳のフィルターから見えてくる
 人間の社会に、あらためて考えさせられることばかり。
 犬の気持ちをここまでフォロー出来ているこの作家さんって・・
 きっと優しい人なんだろうな。
 
 なにより、細かい人間関係や
 時には病院の天井、時には草むらの中
 時には車の中など
 ミスター・ボーンの視点の高低によって伝わってくる
 不安や希望、恐怖や安らぎの微妙な気持ちを
 ポール・オースターは見事な筆で描き切っていると思う。
 あ、勿論。
 読んだ後には更にウチのニャンコが愛おしくなった。
 そして昔飼っていたワンコ、
 キャスパーとケンちゃんにも会いたくなった。
 ニャンコが好きな人も、ワンコが好きな人も関係なく
 心にキュンってくる作品。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
00:43 ポール・オースター -